【むつごろう便15号】佐賀DARC代表 松尾 周

 毎日、暑い日が続いています。「からっと晴れてくれれば海に行けるのに」と湿度の高さにばてばての仲間達とここ最近よく出てくる会話です。

 暑さの中で、食欲も皆落ち気味で涼しくなる夕食を、と仲間達はあれこれ工夫をこらしてくれているようです。それでもいらいらにつながる事は多く特にビギナーの仲間、刑務所から来たばかりの仲間などには、ただDARCに居続けること、慣れない人間関係の中で暮らす事だけでも厳しいはずです。

 私自身、暑さと苦手な書類仕事(法人化へむけての書類)などに追われ、一番いらいらしているのかもしれません(あぁ早く解放されたい…)。逃げ出さず、「新しい生き方」と言いながらプログラムを実践している仲間達の姿を見せられ、嫌な書類になんとか向き合っている次第です。

 そんななか、私事ですが15日、カトリックのマリア様の被昇天の日に洗礼を受ける事となりました。長い間、洗礼を受けるかどうか悩んできましたが、DARCに繋がって今までの多くの出会いや出来事が後押しをしてくれました。

 献金のお願いに行った沖縄の教会で、「あんなに自分が嫌いで死のうと繰り返していたのに、今、仲間の為に献金のお願いをしている自分が嫌いじゃなくなった」と話した時に、「神様が許しをくださったのですね」とシスターが言ってくださった言葉や、亡くなった仲間が闘病中に信仰を強めようと洗礼を受けた姿、DARCを支えてくださっている多くの方の善意、その他にも多くのことが、人や自分さえ回復する事も信じれなかった私に、信仰を持ちたいと種をまいて育ててくれたようです。

 薬物を使わない為に、新しい生き方を身につけるDARCのプログラムですが、洗礼を受け新しい命をいただけるまで導いてくれました。

 「いるだけで変われるから」と私の回復を信じてくれた仲間も、プログラムを信じ信仰を持っていたのでしょう。苦しみから解放されたいと入寮中の仲間も一人 同じ日に洗礼を受けます。

 「長男だけど改宗して洗礼を受けるから」と伝えた時に心から喜んでくれた母や、これまで関わってくれた方々に心から感謝しています。

カテゴリー: 15号(2014年8月), むつごろう便 タグ: , , パーマリンク