【むつごろう便8号】佐賀DARC代表 松尾周

 早いもので、今年も残すところ20日あ まりとなりました。 佐賀も、日に日に寒さを増していて朝夕は ストーブに火を入れるようになりました。 そんななかですが、入寮者の仲間達は風邪 を引くこともなく元気に毎日のプログラムを実践しています。

 今年最後のニュースレターになるんだなと思いつつ、日々雑事に追われ、振り返ること ができない今年一年を改めて振り返っています。

 4月に佐賀へ来てから物凄く密度の濃い、長い時間が過ぎているような気がしていた のですが、指折り数えてみてまだ8か月しか過ぎていないのかと改めて感じています。

 佐賀で暮らし始めた頃、どんな仲間が来ることになるのだろうと、一人不安を抱えて 過ごし、最初の入寮の仲間が来てからは、「夜になると死にたくなる…」と毎日訴える仲 間と共に二個一のように片時も離れず話し、行動し、6月に新しい仲間、仲間の為に毎日、食事を作ったり、日常生活のあらゆることを共に行い、ミーティングへ通い。

 初め、処方薬で朝起きることがやっとだった仲間が、処方薬も少しづつ減っていくごと に日常生活の事を覚えてくれ、食事も仲間同士で食べたいものを相談し、パソコンでレ シピを検索し新しいメニューが増えていくのを楽しんでいる姿を見せてくれています。

 7月の京都へのコンベンションへの参加や、その前後欲求を持て余し飛び出してし まった仲間に、自分の無力さを気づかされ、仲間の為に祈ることを与えられ、毎回無事に 使わず帰ってきてくれたことに喜び。

 楽しんでほしいと、夏はよく遊びました。海や川へ。

 楽しめなかった仲間が、笑顔を取り戻し、普段はプログラムに無関心な仲間が楽しめな い仲間のサポートの手助けをし、笑いの中心にいることに皆必要な仲間達だと見せてくれ ました。

 良いことばかりじゃありません。問題が起こることも、仲間同士でうまくいかないこと も起こります。 毎日の生活自体がプログラムだと、回復に必要な事は黙っていても与えてもらえるんだ なと仲間達を見ていると感じさせてくれます。

 11月には新しい仲間も増え、メンバーの入れ替わりも無 く、皆クリーンな生活をおくっていること自体奇跡なのでしょ う。たどり着いたばかりの頃から見ている仲間の今を見てい ると、そう思わずにはいれません。感謝なことですね。

 それでも、まだまだ仲間の病気が心配で DARC をあけて出 かけることが出来ない自分がいたりもします。とにかくゆっくりした時間とプログラムの中で「暇だ~」と 言っている仲間達の中、せかせかと落ち着かずお任せと信じ ることにかけて至らないのも自分自身かもしれません。

 月末になると水光熱費や家賃など、苦手なお金のことにも 頭を悩まされました。多くの方のご支援に支えていただけなければ乗り越えてこ れなかったことで、佐賀 DARC に関わっていただけた方、関 心を持って頂けた方の善意を毎月感謝せずにはおれませんで した。本当にありがとうございます。

 仲間の回復の場所も、最初の頃と比べると随分と生活感に あふれ生活しやすいものとかわっています。

 11月に行ったセミナーも大盛況で、多くの方がご来場くだ さいました。関わっていただいた方々、ありがとうございました。アンケート用紙には感謝と今後も開催して欲しいと多くの言 葉を頂きました。

 相談件数もかなり増えており、多くの方が電話や DARC を訪 れられました。 4月に来られた方が、最近自助グループへ繋がりながら、回 復を目指し、「命を助けられました」と言われました。佐賀から他県の DARC で回復している仲間の姿も見せても らっています。

 少しづつの変化ですが、DARC が回復の場所として、回復のメッセージを伝える場所とし て、実を結んでいることを振り返ることが出来ています。

 回復とは本当に良いものだなと、仲間たちが気づかせてくれます。 自分が与えてもらえたものを渡していく機会を、与えてくれる大切な仲間達が佐賀 DARC にはいます。

 今後も仲間と共に、温かい回復の場所を存続していこうと思っています。

感謝の内に

カテゴリー: 8号(2013年12月) タグ: , パーマリンク